エロス断想

猫と美人を描いてゐます

武州公秘話

晴れのち曇り、風冷ややかなり。春寒し。
献血って二週間後からできるんだね〜。またしなくちゃ。


谷崎潤一郎武州公秘話」読了。戦国時代を描きながら、時代小説とは全く異質な世界が展開されてゆく。小説とは何ぞや。
さて河内介は、「此処にすわれ」と彼女を首の前にすわらせてから、「お前が切れ」と云ふのである。「さ、剃刀をかう云ふ風に持ってな・・・さうだ、・・・それから此の鼻を、此処から斯う真っ平らに、きれいに切るんだ」「は、はい、・・・」「やって御覧。これは死人の首なんだから、ちっとも恐いことはない」「でも、あの、・・・どうぞ御勘弁遊ばして、・・・」「いいや、ならぬ。切れ! 切れと申すに!」


■三州生桑HP■
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