エロス断想

猫と美人を描いてゐます

たんぽぽ

曇りのち雨。猫見かけず。にゃーっ・・・。
体重は2キロ減をキープ。リバウンドなし。絶食恐るべし。


川端康成の未完の絶筆「たんぽぽ」読了。人体欠視症に冒された娘稲子を気ちがひ病院に入院させて帰る母と、娘の恋人との対話。「伊豆の踊り子」や「眠れる美女」を読んでも分かるやうに、川端は本当に少女が好きなのだな。処女礼讃といふか・・・異常性すら感じる。
稲子といっしょに風呂にはひってゐたころを、稲子の母は思ひ出した。心配が一つあった。それも思ひ出した。少女の稲子は右の乳首がふくらみ出なかった。むしろ窪んでゐた。左とは揃はぬそこに、母の目はゆきがちであった。しかし、いつとなくそれがふくらみ出た。右の乳首の方がやはりわづかに低いものの、よく見なければわからぬほどになった。


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