エロス断想

猫と美人を描いてゐます

ヴェルレーヌ

曇りのち雨。夕方には晴れる。
爺さん猫にレトルト。このデカい老猫の後ろ姿は人に似てゐる。夜に会ふとちょっと怖いだらう。


散髪に行く。カットのみ15分。早っ。


井上究一郎訳「フランス名詩集」拾ひ読み。翻訳された詩など無意味だといふ意見もありますが、誤読もまた刺激になりうると思ひますよ。HAIKUもまた楽し。
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「奇想」ヴェルレーヌ
おお、詩人よ、きみは貧者でもなく、富貴でもない、真の人間。乞食か、いや、とんでもない、真の人間、唯一の真の男。
運悪く生まれ落ちた哀れな心よ、あまりにも善良で、非常に誇り高かった、確かに、皮肉は美しい唇に炸裂するものだから。
はげしく傷つけられた心よ、深き嘆きを抱いた心よ、その数々の心の傷口から出て、詩人よ、きみの道を行け、真の人間たちのなかの唯一の詩人よ、救はれて死ね、飢ゑて死ぬとも、できるかぎりわづかに飢ゑて死ね。
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■三州生桑HP■
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