エロス断想

猫と美人を描いてゐます

終日曇天。残暑なみの暖かさ。
懸垂、10回×7セット。心地よい痛み。
ディーラーに行き、十二ヶ月点検の予約をする。来年買ひ換へる予定なので、ちょっとしたキズやヘコミは放っておく。毎回「どうぞ座ってお待ち下さい」と言はれるが、私は立って待つ。早く帰りたいから。それでも「どうぞこちらで・・・」「何をお飲みになりますか?」としつこく聞いてくる。新顔の女の子なり。愛想よし。笑顔がちょっと可愛い。


ドストエフスキー「鰐(わに)」読む。ワニに呑み込まれた男。呑み込まれつつも話します。
「君は僕が鰐の腹の中でどんなふうに身を落ち着けたか、それを聞きたいんだらう? まづ第一、僕も驚いたんだが、鰐ってのは完全に空洞だよ」「まさか、そんな?」「完全にね」「でも、肋骨や、胃や、腸や、肝臓や、心臓は?」「何もないよ」



■三州生桑HP■
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