エロス断想

猫と美人を描いてゐます

消え失せた密画

雲ひとつない冬晴れ。爽快なり。
お気に入りの猫にだけフードをやる。ヨーシヨシヨシ。
ジョギング40分、懸垂10×5回。
ガソリンスタンド大混雑。誰もみな考へることは同じなり・・・。
使はなくなったパソコンを処分したいのだが、粗大ゴミでは捨てられないので、市内のリサイクル施設に持ち込まねばならない。下見に行くと、何ともメンドくささう。作業員がガスマスクしてるのが怖い。


ちょむさん、まったくその通りですよ。デート中は電源を切っておいてほしいですよね


エーリッヒ・ケストナー(1899-1974 独)「消え失せた密画・または或るセンチメンタルな肉屋の親方の冒険」読了。ドタバタ・クライム・ミステリ。こんなに楽しい小説が、ナチスの弾圧下で書かれたことに驚く。
ベルリンの肉屋の親方キュルツは、この破壊と混乱を尻目に、大きな手で椅子の脚を一本握って、復讐の神のやうに仁王立ちになってゐた。「病院へ行きてえやつは出て来い!」パパ・キュルツはさう叫んで、狂暴にあたりを見回した。「タダで行かしてやるぞ!」足元には一人の男が倒れてゐた。キュルツは暗闇の中で、この男のネクタイを締め上げたのだった。ところで、彼はギュストロフの運送屋の主人で、全然無関係の客だった。「あんた泥棒ぢゃねえのか?」キュルツはびっくりして訊いた。「泥棒? あんた気が狂ったんぢゃないですか?」「そりゃあどうも、すまんことをしましたなぁ」


■三州生桑HP■
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