雨のち快晴、実にすがすがしい一日
公園の駐車場に車を停めると、野良猫が寄ってくる。安心してゐるのだね
サミュエル・ベケット「伴侶」流し読み
余りにも無愛想な小説・・・といふより散文詩。例ふれば、植物状態にある老人の妄言。ノーベル賞受賞作家だから読んだけれども、無名の作家だったら評価する自信がない。
彼は動けるか。動くか。動かなくてはならないか。どんなに役立つことか。声がとぎれるとき。どんなにかすかでもいい。何らかの動き。握りしめる手でもいい。はじめ閉ぢてゐたなら、開く手でも。闇のなかではどんなに役立つことか。目を閉ぢてこの手を見ること。さし出された掌が視野をみたす。さまざまな線。ゆるやかに折られる指。はじめ折られてゐたなら、こんどは伸ばされる。この年老いた掌の線。
今夜は思ふことが多い
■三州生桑HP■
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