エロス断想

猫と美人を描いてゐます

霜月

曇り時々晴れ
ジャケットを羽織ったがまだ少し暑い。しばらくはヴェストか
病気の子猫の姿見えず。母猫に栄養をつけてやる


ガルシア=マルケスコレラの時代の愛」読み始める
一人の女性を五十年以上思ひ続けて、彼女が未亡人になったその日にプロポーズするといふエピソードに慄然とする
彼女自身、なぜ手紙を受け取ったのか自分でもよく分からなかった。受け取ったことを後悔してゐたわけではないが、返事を書かなければといふ思ひが徐々に強くなり、それがプレッシャーになって重くのしかかってきた。最初は返事を出すまでもないだらうと軽く考へてゐたが、あれこれ思ひ悩んでゐるうちに、必要以上に、しかも強い関心を抱いてフロレンティーノ・アリーサのことを考へてゐることに思ひ当って、自分でも驚いた。「手紙をもらって」と彼は言った。「返事を書かないのは礼儀に反しますよ」フロレンティーノ・アリーサが死と向き合ったその日の午後に、ノートの端を引きちぎった紙切れの入った封筒が届いた。そこには鉛筆で一行、かう書いてあった。「分かりました。無理やりナスを食べさせないのでしたら、あなたと結婚します」


ミチヨさん、「プリン状態」のこと教へてくれてありがたう。なるほど、プリンに見えますねぇ



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僕の胸は
何もかも許す胸

あなたのための
あたたかな胸


■三州生桑HP■
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