エロス断想

猫と美人を描いてゐます

平行植物

曇天のち秋晴れ、午前中ごくわづかな雨
都合により、親戚の飼ひ犬「小太郎」の面倒をしばらくみる。私の姿を見ると狂ったやうに飛び跳ねる。小太郎ダンス! 喜んでくれるのはいいのだけれど、ハーネスの着け方がいまだに分からない。腹のあたりをゴソゴソしてると、生温かい「ちんこ」が手に当たるのがスゴくイヤ


レオ・レオーニ(1910- オランダ)「平行植物」拾ひ読み
作者は絵本作家。体裁は真面目な植物学の学術書だが、実にファンタスティック。知的なジョークとでも言はうか。諧謔精神をもって書かれた衒学的労作。以下の抜粋中、「深淵」を「深遠」と訂正。
しかし言語には、その意味以上に深遠な叡智が含まれてゐる場合が往々にしてあるものだ。「平行」といふ言葉がはらむその不変の異質性といふ深い意味によって、科学者たちは、伝統的な分類法もろとも近代科学の方法論の基盤が、事実上崩壊するといふ悪夢を目のあたりにせずにすんだ。ふたつの科学のうち一方が平行的であるなら、定義によって他方もまた平行的であるといふウォロトフの考へを正しいとするなら、この言葉のもつ何となくぼんやりとしたあいまいさこそ、我々の知識の境界線上の領域を示してゐると解釈すべきではなからうか。



会へないのなら、せめて夢で会ひませう


愛しき人よ



■三州生桑HP■
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