エロス断想

猫と美人を描いてゐます

天使の恥部

強い日差し、風強し
公園にて、猫にカリカリを与へてゐる女性と鉢合はせ。何だか照れくさい。彼女は本格的なリュックを背負ひ、猫用の飲み水まで用意してゐた。私なんかとは気合ひが違ふ。仲良くなれるか知ら

マヌエル・プイグ(1932-1990アルゼンチン)「天使の恥部」読了
恋愛小説でもあり、政治小説でもあり、SFでもあり・・・さまざまなエピソードが時空を錯綜して描かれる、さながら前衛映画のやうな難解な小説。途中で解説を読まなければ、全く理解できなかっただらう。プイグは「解らないなら読まなくてもいい」といふタイプの小説家だね。テーマよりも、複雑にして巧妙なプロットに興味あり

突然、奇妙な風が吹き、ネグリジェがまくれあがり、わたしが裸なのを示して見せた、すると、兵隊たちは震へあがった、それはわたしが聖なる人間だと分かったせゐ、私の恥部は天使たちと同じで無毛で性器もなく、すべすべだった。兵隊たちは驚きのあまり硬直してしまった。天使が地上に降りてきた。銃声は止み、敵同士が抱き合ひ、平和の使ひを送ってくれたことを天に感謝しながら泣いた。



ひとことでも感想を言ってくれるかなと淡い期待を抱いてゐたのだけれど・・・沈黙が答へなのだらうね
あんなちっぽけな紙切れ・・・





さてさて心機一転、恋の秋だ!
一番大切なことは・・・私を受け入れてくれるかどうか?
三州生桑といふ詩人を支へてくれるかどうか?


どうかな?


■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/