エロス断想

猫と美人を描いてゐます

素粒子

曇りのち快晴、20分泳ぐ。あと1回泳げるか知ら。夏がゆく・・


ミシェル・ウエルベック素粒子」流し読み
解説によると、30ヶ国で翻訳された傑作とのことだが・・・どうかなぁ? あまりにもスキャンダラスで、ポルノまがひの執拗な性描写がウケただけなのではないか。性についても、量子論に関しても皮相的で深みがない。プロットはありきたりの悲劇
「あなたの子供が欲しい。あなたは育てる必要もないし、世話をする必要もない。認知してくれとも言はない。その子を愛してやってくれとか、私を愛してくれなんて言はない。でもとにかく、あなたの子供を産ませてほしい。自分がもう四十歳だといふことはわかってる。これが私の最後のチャンス。時々、むかし中絶したことを後悔するの。でも最初の男はクヅだったし、二番目の男は無責任だった。人生がこれほど限られたもので、可能性なんかたちまち消えてしまふだなんて、十七歳のころには想像もつかなかったのよ」




■三州生桑HP■
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