エロス断想

猫と美人を描いてゐます

魂を漁る女

夏空つづく
プールには、私と女子大生(?)三人組のみ。三人ともビキニ&浮き輪。
「今日はお休みなんですかぁ?」「・・・」いい加減に笑って答へず、早々に退散。ニガテだ・・・
かなり焼けてきた。お尻が真っ白。小学生かっ


某ショップでときめきあり
詳しくは書けない
たまには、かういふこともなくちゃね


マゾッホ(1836〜1895オーストリア)「魂を漁る女」読了
長編小説だが、あっといふ間に読めた。100年前の作とは思へない、優れたエンターテイメント。恋愛小説としても、サイコ・ミステリとしても面白く読める。ドラゴミラといふ特異なキャラクターを描き切る、といふか創出した点は高く評価できる。女性の暗黒面のデフォルメに成功してゐる。カルメンが可愛く思へるね。

暗闇の中からドラゴミラとヘンリカが歩み出て、燃えてゐる石炭のなかで真っ赤に焼けてゐる鉄の棒をつかんだ。「私のこと、怒らないでね」ドラゴミラがソルテュクの汗に濡れた額から髪をやさしく掻き上げながら言った。「これはどうしてもしなければならないことなのよ。劫罰の苦しみをこの世で味ははせてあげるの。この世ではその苦しみはほんのわづかな間しか続かないわ。それによって永遠に続く地獄の責め苦から逃れられるのよ。愛してゐるから、私はあなたを苦しい目に遇はせるの。愛してゐるからいっそう大きな苦痛をあたへてあげるのです。真のキリスト教徒の卑下があなたの心に生まれるまでよ」




■三州生桑HP■
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