エロス断想

猫と美人を描いてゐます

7月4日に生まれて

曇天
明日から雨が続くか
プールに行きたいのに・・・
子猫たちはまだ触らせてはくれないが、私が現れると飛んだり跳ねたり大はしゃぎ


ロン・コビック7月4日に生まれて」読了
作者は17歳で海兵隊に入隊し、ベトナム戦争に参戦し胸部以下麻痺といふ重傷を負ふ
ノンフィクションとしての出来は必ずしも良くはないが、下半身麻痺による大小便の処理や性の問題を赤裸々に告白してゐる
たった一発の銃弾で身体障害者になってしまった、21歳の青年の計り知れない絶望・・・あまりの痛々しさに読んでゐて涙ぐむ
7月4日はアメリカの独立記念日
誰も、毎朝、コビックが感じてゐるやりきれなさを同じやうに感じてくれる者はゐなかった。夜の間に管から出てたまってゐる小便を処理し、浣腸して糞を出すやりきれなさを解ってくれる者は誰もゐなかった。みんなは、コビックが普通の体であるかのやうにふるまってくれた。だがうはべだけのことだ。そんなことは女たちと寝ればたちまちはっきりすることだ。なかにはコビックの体をいとほしいと言ってくれる女もゐた。だが彼の体が他の男たちと違ってゐるのは明らかだった。彼のペニスが役に立たず、女のあそこのあたたかさを知ることができないことなど、他の人間には、どうでもいいことに違ひなかった。




■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/