エロス断想

猫と美人を描いてゐます

六月の風

薄く雲がかかってゐたが、まづは好天
好い風が吹き、日陰は快適
こんな日には、屋外でランチだね
私の作るシンプルな梅干しオニギリや、ハムサンドも、好きな人と食べれば素晴らしく美味しい
嫌ひな人と一緒だと、フルコース料理も砂を噛むやう


ガルシア=マルケス「誘拐」読み進めるが感興がわかない
これは小説ではなく、実際の誘拐事件を綿密に取材したノンフィクションなので、いはゆるガルシア=マルケス節が見られないのだ
それにしても、コロンビアといふ国は誘拐天国なのですねぇ
「昨晩は随分と迷惑をかけたらしいな、音を立てたり咳をしたり」マルーハは明らかに軽蔑ともとれるやうな模範的な落ち着きをもって言ひ返した。「寝ると知らないうちにいびきをかくんですよ。部屋が冷え切って、明け方には壁から水がしみ出すから、咳はどうしやうもありません」相手は不平に耳を貸すつもりはなかった。「あんたは何でも好きなやうにできると思ってゐるのか?」と怒鳴りつけた。「今度いびきをかいたり夜中に咳をしたら、頭をぶっ飛ばしてやる」それから今度はベアトリスに向かって言った。「でなきゃ、子供か旦那をぶっ殺してやる。全員誰だか判ってゐるし、居場所もちゃんと把握してゐる」「好きなやうにするがいいわ」とマルーハは言った。「いびきをかくなと言はれて止まるわけぢゃなし、その気ならさっさと殺せばいいぢゃない!」


美人は性格が悪いか・その2
背がすらりと高く、タカラヅカの男役といった感じの、二つ年上の美人と付き合ったことがある
街を歩けば、女の子が振り返るやうな派手なタイプ
頭の回転も早く、会話も楽しかったけれど、やたらとお金のかかる人だった
「何を食べませうか?」「ふふん、あたしの好きなもの知ってるくせに」「何?」「ステーキ!!」「・・・」
彼女の勤め先が金融関係だったのは、何やら暗示的である
クリスマスと彼女の誕生日には私からプレゼントしたのだけれど、私の誕生日の直前に振られ、結局、彼女からは何も貰はなかった。正直なところ、振られてホッとしたかも
果たして彼女は、私とデートする時にサイフを持ってゐたのだらうか?
そのサイフにしても、私がプレゼントしたんだけどね
もうあんなのはコリゴリですよ・・・


チャトさん、書き込みありがたう
詩を書くこと以外はまったくダメって・・・まるで私ですね
お子さんと猫たちに幸あれ!!




■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/