エロス断想

猫と美人を描いてゐます

苺とチョコレート

キューバの作家セネル・パス「苺とチョコレート」読了
革命を支持する田舎者の男子大学生と、反革命分子の三十歳のオカマとの交流
プイグの「蜘蛛女のキス」を、ごく軽くした感じ
「あたしには権利がないの? もしもあたしが敬虔なカトリック信者で来世を信じてれば、どうでもよかった。だけど、あなたたちの唯物主義は堕落しつつあるわ。もう長い年月が経ってるのよ。あたしの生き方はかういふものであって、それ以外ではないの。といふか、たぶん、かういふ生き方しかないと思ふ。お分かり? ここでは、あたしは嫌はれてる。何のために、これ以上縁の下の力持ちをやらなくちゃならないの? あたしは本来のあたしでありたい。ときには羽根も伸ばしたい。それで誰が迷惑するっていふのよ。あたしの羽根なのに」
§
与謝野晶子三首
男来て馴れ顔に寄る日を思ひ恋することはものうくなりぬ
女より選ばれ君を男より選びしのちの我が世なりこれ
恋人を仮りに定めしその日より涙ながれぬ君を思へば
§
隣町の図書館の年間図書購入費が、1428万円から122万円に大幅カットされるらしい
何と十分の一以下とは!?
図書館のクオリティと、その地域の文化度は比例する
こんなことをしてゐたのでは、隣町から詩人が現れることなど決してあるまい


アンリにネックレスや指輪を見つくろってもらふ
レザーはダメかね
ふむふむ




■三州生桑HP■
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