エロス断想

猫と美人を描いてゐます

亀の事情

爽やかな初夏の陽気
「爽やか」は秋の季語
早くプールで泳ぎたい


山道を大きな亀が歩いてゐるのを見る
抱へ上げて水辺に放してやらうかと思ったがヤメておく
亀には亀の事情があるのだらうから


「夜のみだらな鳥」さらに読む
明日には読み終へるだらう
ドノソは、モルヒネによる幻覚を素材にして、この長編小説を書いたらしい
本を読むといふより、ドノソの幻視を追体験してゆくといった方が相応しい
「彼らは人間を変へる。ひとりの人間を別の人間に、場合によっては数名もの別の人間に変へる。大勢の者を変形させる。同一だと信じられてゐるが別個のひとりか、あるいは数名かであるらしい人間を作り上げる。ごちゃまぜにし、引っ掻き回し、入れ換へる。白い実験室の中では一切の変換が可能である。そこでは存在の統一性は尊重されない。彼らは我々から奪った器官を白い冷凍室に保存する。それが入れられたガラス瓶には、エンペラトリスの決めた値段の書かれた値札が貼られてゐる。それはべらばうな値段で売られるのだ」


今夜の夜食はキムチ冷麺とトンカツ


恋人が
バカに見えたら
もうおしまひ


■三州生桑HP■
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