エロス断想

猫と美人を描いてゐます

五月晴れ

猫一匹も見当たらず
カラスヘビ見る


「夜のみだらな鳥」三分の二まで読み進める
興味深いが、いよいよ難解に、支離滅裂になってきた
註釈が全くないのが、或る意味凄い編集
「《ボーイ》が知ってはならぬ言葉の中でも、とくに大事なのが始めや終りを名指すすべての言葉だった。理由、時、内、外、過去、未来、開始、結末、体系、帰納に類する言葉は一切ご法度。ある時刻に空をよぎる一羽の鳥も、どこかよそに飛んでゆくのではない。よその場所など存在しないのだから。また、ほかの時刻に飛ぶといふこともない。ほかの時刻など存在しないのだから。《ボーイ》が生きてゐるのは、呪縛された現在である。偶然や特殊な状況の辺土の中である。物からの孤立の中である」



■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/