ハンニバル・カニバル

晴れ、夏のやうなり
昼は抜く
夜食は焼肉

ドノソ、ラクロを借る
二週間で読めるかなぁ

のち、花屋へ行き素晴らしいベゴニアを買ふ
母の日のため
カーネーションでなければならぬといふ法は無いしね

のち、ジーンズショップに行き、Kさんに久しぶりに会って挨拶
「こんにちは！」「あ・・・こんちはっ」
髪を伸ばしてゐるから、スグには分からなかったらしい

「ハンニバル・ライジング」を観る
焼肉を食べる前に観る映画ではないなぁ
小説の方は、養老孟司がエラクほめてゐたから期待してたんだけど・・・
単なる復讐するヒーローの物語
まるでマカロニウェスタンかカンフー映画
ヒーローの都合の良いやうに展開する単純なストーリー
日本文化の表現は、相変はらず付け焼き刃
トマス・ハリスは凡庸な作家ではないか
素晴らしいのは、ロバート・ショウとジョナサン・デミ、ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンスであって、原作は大したことない

限界まで筋トレ
左肘関節がグキッとなった
気を付けねば

話しかけるチャンスなし
このまま二週間、一ト月、二タ月、半年、一年、二年、十年と過ぎてゆくのだらうか
何も変はらぬまま？
何も変へようとせずに？

暗く湿った部屋で、冷凍ピラフとカップヌードルを食べ、笑っていいともを見ながら・・・

一冊の本も読まずに？

「本なんか読まなくてもいいよね」
「テレビとケータイさへあれば生きていけるよね」
「学校を卒業したのに、まだ本を読んでるやつなんてバカだよね」
「何が楽しくて本なんか読んでるのか知ら」
「本なんか、この世界からなくなればいいのにね」
「ホントホント！」
「趣味が読書なんてキモい！！」

野良猫の首筋を優しく揉めば分かる
生きるのに必要なこと
真実
正しいこと
なすべき善きこと
美しいことが

エロス断想