エロス断想

猫と美人を描いてゐます

Manon Lescaut

終日曇天
夜少雨


アベ・プレヴォー(1697-1763)「マノン・レスコー」読了
自分を愛する貴公子をだまし続け、傷付け続ける美しき娼婦マノン
似たやうな悲恋物語を読んだやうな気がする、再読か知ら
何世紀にもわたって読み継がれてきた恋愛小説であるが、この歳になって冷静に読むとアホらしくなってくる
文学史上、最も純粋にして、最も愚かな恋人
だからこそ読み継がれてきたのかも知れない
「僕は死ぬことなど平気だ。こんな恥辱と苦痛を受けたからには、むしろ死ぬのが当然かも知れない。しかし、千回死ぬよりも、あの恩知らずのマノンを忘れる方がつらいのだ」


ああ、私は生きてゐる!
まだ恋することができる!!



■三州生桑HP■
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