エロス断想

猫と美人を描いてゐます

哲学講義

土屋賢二「ツチヤ教授の哲学講義」読了
哲学を知らない大学一、二年生の学生を対象とした、哲学入門書
学生の頃は、こんな本ばかり読んでゐたなぁ
ウィトゲンシュタインに関する講義が興味深い
「哲学は実験するわけでも、観察するわけでも、調査するわけでもない。自分で考へてみて納得するかどうかが哲学のすべてである。ゼロから考へて納得するといふ要素がなければ、哲学とは言へないと思ふのである。だから学生によく言ってゐるのだが、教師の言ふことや教科書に書いてあることをノートに書き写して暗記しても、哲学について理解したことにはならない。このことは非常に重要なことである。ぜひ、これをノートに書き写して暗記してもらひたいと思ふほどだ」
「かりに、「いかに生きるべきか」といふ問題に大哲学者が答へたとしよう。そして、その答へにすべての哲学者が賛成したとしよう。それでも、無反省にその答への通りに生きようとする人がゐるだらうか。自分で納得しない限り、哲学者の意見に従ふ人はゐないはずだ。「人生にはどんな意味があるか」「自分とは何か」といった問題についても同じである。それを研究するのは他人にまかせて、自分は出てきた結論だけを鵜呑みにすればいいと考へる人は、ほとんどゐないと思ふ。物理学のやうな学問の場合なら、専門家の言ふことを鵜呑みにすればすむ。だが、哲学は、他人まかせにできないものなのだ。そして、それは自分で考へて納得するといふことが哲学の生命だからである」


緒川たまきの熱愛報道を知って、軽くショックを受ける


言語は、何を、どこまで表現し得るであらうか?
「美」を表現し得るのは、詩か、哲学か? 或いは絵画か音楽か?
芸術家の存在価値は?


ありのままの私を愛してくれる人はゐるのだらうか?



■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/