鯨統一郎「タイムスリップ森鴎外」読了
奇書なり
キショッ
ツッコミを入れたい箇所は多々あるが、そんなことをするのも大人気ないな、と思はせる珍作
何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされてゐるところを女子高生うららに助けられる・・・文庫本カバーより
かの森鴎外こと森林太郎がモリリンと呼ばれ、髪を金色に染め、レイバンのサングラスをかけ、アルマーニのスーツを着、ジムで体を鍛へ、エアロビをし、ワープロ(機種は文豪)を憶えてミステリ小説に挑戦し、マクドナルドでハンバーガーを食べ、ケータイで顔文字付きメールを打ち、自分のホームページを立ち上げ、即興でラップを歌ふ・・・ちなみに歌ってる時の名前は、メメント森・・・しかもCD発売の依頼が！
「林太郎はホッとした。やってみるとホームページの作成もおもしろい。(ハマりさうだ) あとは掲示板に書き込んでくれた人にきちんとレスをつけないと。(それと、自分もなるべく人の掲示板にお邪魔すること) それがカウントを増やすコツだらう」
400ページ近くある長編だが、あっといふ間に読める
値段が695円に抑へてあるのは、講談社の良心だらう
しかし、どのやうな読者層を狙った小説なのか・・・？
筋トレが、通常の半分しかできない
病み上がりといふことで
ほんの少し前進
ほんの少しね
猫二匹にカリカリ&レトルト
私には愛があります
本物の、純粋な、あなたへの愛が
■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/
