エロス断想

猫と美人を描いてゐます

土屋と言へば

賢二
アンナでも圭市でも昌巳でもなく
土屋賢二「簡単に断れない。」読了
氏はお茶の水女子大の哲学教授にして学部長であるが、そのエッセイは論理的にして抱腹絶倒、爆笑もの
「女子大については多くの誤解がある。男の中には、女子大といふところは図書館のあるキャバクラのやうなところだとか、天国のやうな、花園のやうな、土屋を置いておくにはふさはしくない、土屋が許せない、やうなところだ、と考へる者がゐる。わたしが否定して、それは違ふ、キャバクラなら金を払って女に話を聞いてもらふが、わたしは金をもらって話を無理やり聞かせてゐるのだから、と指摘すると、相手は激怒し、社会は不合理だ、大学改革が必要だ、神は存在しないと結論を下す」
さすがにマンネリの感は否めないが、氏のエッセイはもっと評価されて良いと思ふ
全盛期の北杜夫筒井康隆のやうな、上質のユーモアがある


よく行く本屋で写真を撮られたやうな気がする
ひとけの無い文庫本コーナーで立ち読みしてゐたら、2メートルほど離れた所から女子高生が、体を本棚に向けながら、ケータイに付いてるデジカメのレンズを私の方に向けて何やら操作してゐた
気のせゐだらうが・・・


インリンといふ人が台湾人だといふのを今日初めて知りました




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