エロス断想

猫と美人を描いてゐます

プリオン

福岡伸一プリオン説はほんとうか?」一気に読了
実に刺激的な一冊!
いはゆる狂牛病の原因を「プリオン」といふタンパク質であるとしたスタンリー・プルシナー(ノーベル生理学・医学賞)に対する反証を、一つ一つ挙げてゆく過程は、まるでミステリの謎解きのやうな趣きがある
一読して、私もプリオン説よりも、未発見のウイルス説の方が自然であると思った
以前から不思議に思ってたんだよなぁ
何故DNAを持たないタンパク質が増殖するのか?
胃に入ったタンパク質が、どうやって脳にたどり着くのか?
ウイルスだったら説明がつく
新種のウイルスの発見は非常に難しく、宝くじを当てるやうなもの
C型肝炎のウイルスが発見されるまでに10年以上かかってゐて、そのはっきりとした姿は、いまだに電子顕微鏡でもよくは見えないらしい


たまには、こんな理科系の本を読むのも面白い
しかし、かういふ実験には大量のマウスが必要なのですなぁ
「一万匹のマウスを瞬く間に使ひ切ってしまった(プルシナー)」
恐らくは、年間の実験マウス消費数は億単位なのだらうな・・・


アンリから「何から逃げてるの?」と言はれる
何とも鋭い少年だ!


きのふ、こんな夢を見た
私は逃げてゐる
古本屋に向かふ途中、10歳ぐらゐの女の子が私に纏はりついてきた
その女の子が骨董屋の店先の壷を割ってしまふ
それから、私のことを尾行してくる奴がゐる
私には、何の責任も無いのに!
追ひかけてくる奴がゐるから逃げてゐるのだ
蝿がびっしりたかってゐる雉子を見る
高級和風レストランの中に逃げ込む
フロア・マネージャーは、黒髪の若い女
私のタイプだった
「あの、お客様、どうされましたか?」
「ああ、いや、待ち合はせで」
周囲を見る。警備員の姿は無い。急がなければ
「ああ、次はきちんと食べに来ますよ。今日は忙しくて。ええっと(名札を見る)○○さんですね。オススメは何か知ら?」
「うふふ」
ユーモアの解る人だ!
「とてもキレイな髪ですね。白い肌とよく似合ふ。お昼は・・・、お昼はお弁当ですか。外食? もし良かったら一緒にランチでも」
「あはは」
脈あり!!
警備員が近付いてくる
「それぢゃ、近いうちに!」
そして私は灰色の街を駆けてゆく



http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/