エロス断想

猫と美人を描いてゐます

死の微笑

ハインツ・G・コンザリク「死の微笑」読了
ドイツの作家なり
日本では無名だが、ヨーロッパでは知らない人がゐないほどのベストセラー作家だとか
赤川次郎みたいなものか
面白かったけれど、全てが中途半端で、読後に何も残らない
東京駅のキオスクで買って、新幹線の中で読んで、博多駅のゴミ箱に捨てられるやうな小説
「ベティーがコケティッシュに笑った。そのとき彼女は前かがみになったので、ブラジャーを着けてゐないことがメルカーには分かった」


ジョウビタキが車のサイドミラーに止まる
ツツツツッと舌を鳴らすと、車内をのぞき込んでくる
初めは、その小さな胸がどきどきしてゐたが、段々落ち着いてくる
私に興味を持ってくれるのは小鳥ばかりだ!
サイドミラーが糞だらけになったが、それがどうしたと言ふのだ
それがジョウビタキなりの愛の表現なのだ


女性を「産む機械」と言ったとかで騒ぎになってゐるやうであるが、あまりにも幼稚な論議
アニータ騒動と同レベルのバカバカしさ
日本の政治家とマスコミの精神構造は小学生並み




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