エロス断想

猫と美人を描いてゐます

バタイユ

ジャック=ピエール・アメット「ブレヒトの愛人」読了
凡作
何故こんな陳腐な作品にゴンクール賞が与へられるのか
私の感覚がズレてゐるのだらうね
ナボコフジャン・ジュネバタイユを読んだ後では、こんなエロ爺ィの話しなんか、箸にも棒にもかからん


さて、そのバタイユであるが・・・
私には難解すぎる
あまりに解らないので、湯浅博雄バタイユ 消尽」を瞥見してみたのだが、さらに解らなくなった
バタイユ「無神学大全・有罪者」は、小説ではない
思想書哲学書でもない
一番近いのは、パスカルのパンセか、ニーチェのフラグメンツかとも思はれたが、それとも違ふ
詩だらうか?
詩だとすれば、日本語訳は不可能
これだけ長いのだから、詳しい注釈を付けるべきだ
サッパリ解らないよ
しかし、確かに何らかの蠢きを感じる
あとは流し読みして、インスピレーションを得るだけだ


坂道で、乳母車を押してゐる保母さんを見る
駆け寄って、手伝ひませう、と申し出たが、いえ、大丈夫ですよ、と言はれた
見れば、電動乳母車なのだった 初めて見たよ うぃーん
数人の幼児が乗ってゐたが、重いから動かないのではなく、道がぬかるんでゐるのだった
特筆すべきは、その保母さんがとても可愛かったこと
腰が抜けさうになった
出会ひは突然にやってくる


恋に見返りを求めてはならない
例へば・・・
バレンタインデイにプレゼントを贈ったのだから、ホワイトデイには三倍返しね、とか
こんなものは、恋ではない


世はクリスマスだ
Mさんが、こんな光景を見たと言ってた
女の子が好きなものを選んで、それを男が買ってやってゐたのだと言ふ
そんなのプレゼントぢゃない!
男はサイフ代はりか!


ああ
私なら薔薇の花束を贈ります
薔薇の花束なんかに、意味なんか無いでせう?
食べられないし、すぐにしをれるし、そんなに高いものぢゃない
だからこそ贈りたい
詩人ですから


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