エロス断想

猫と美人を描いてゐます

エロスの饗宴

プラトン「饗宴」読了
新潮文庫版 森進一訳


学生時代に、別の人が訳したのを読んだな
哲学書といふより、戯曲文学に近いから読みやすいです
ソクラテスの弁明」と並んで、プラトン初心者にはお薦めの一冊
いはゆる「プラトニック・ラブ」は、本書に由来します
ソクラテスと仲間たちがエロス(愛、または愛の神)について、ユーモアをまじへながら語り合ふといふストーリー
プラトンの哲学は、男による、男の為だけの哲学なんだなぁ、と再確認
「くだらぬ人々は、第一に少年を愛するやうに女性をも愛する。次に、その愛する者の魂より肉体を愛する。さらに、できるかぎり、知恵なき愚者を愛する」


「愛とは、善きものが、永久に我が身のものになることを、目的としてゐる」
エロスとは、段階的に追求しなければならないものであり、窮極のエロスとは、美そのものである


とは言っても、現実に愛されてゐるのは、美しくも愚かしい女たちであらう
テレビを見れば分かる
可愛らしいアイドルや美しい女優に知性など無用の長物であり、女はファッションや化粧やダイエットに気を使ひ、プチ整形でもしてゐればよい、といふ風潮が嫌ひだ
だから私はテレビを見なくなったし、芸能人が嫌ひなのだ
「女は愛嬌」なんて間違ってる
女性も自分自身の言葉で、哲学を語るべきだ
こんなこと言っとるから、私はいつまでたっても・・・グチになるからヤメよう


私は、女性にそんなに多くのことを求めないんだけどな
私の詩を解してくれればそれでいいんだけどな
あーあ
今年も終はる
グチの一つも言ひたくなりますよ


■三州生桑HP■
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