エロス断想

猫と美人を描いてゐます

名探偵

本を読む女性ってステキですね
お話しをしても、とても楽しい
横溝正史を読む美人かぁ・・・
いとをかし


小学5年生の頃には、横溝正史の主要な長編は読破してゐた
担任だった、山中先生との対話
「あんた、よおけ本読んでるみたいやけど、どんな本読んでるのん?」
横溝正史とか・・・」
「・・・そんなん読んで怖くならへん?」
「ううん、平気」
「私やったら、夜にお風呂入られへんわ」


一番記憶に残ってるのは「悪魔が来りて笛を吹く
何度読んでもしっくりしなかった
大学生になった頃、やうやく意味が解った
ネタバレになるから詳述しないが、この小説のプロットは破綻してゐる
これは、推理小説ではなく、怪奇小説なのである


奇想といふ点では、江戸川乱歩は他の追随を許さないが、文章の上手さは横溝正史の方が上だと思ふ
乱歩も、本気を出したら上手いんだけど、作品にムラがあるのだ
明智小五郎より、金田一耕助の方が魅力的なキャラクターだ
明智はゲイだと思ふな
少年探偵団なんてものを率ゐてゐるし
小林少年は美少年といふ設定だし


最近は、血がドバドバ出たり、首がもげたりする小説は読まない
さういふ映画も嫌ひになった
名探偵コナン」を見る度に思ふのだが(滅多に見ないけど)、あの小学生たちは毎週毎週変死体ばかり見てて、大丈夫なのか


ナンシー・キンケイド「死ぬまでにしたい10のこと」読了
特に感慨は無いが、ラストの処理が良かった
やはり余韻といふものは大切だ


本屋にて、身障者用の駐車スペースで、車椅子に乗った人が運転席に座らうとしてゐるのを見る
苦労してゐるやうだった
私は声をかけられなかった
「お手伝ひしませうか?」
私に、もう少し勇気があったらなぁ


■三州生桑HP■
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