エロス断想

猫と美人を描いてゐます

知的な人

サルトル「水いらず」「壁」読了
実存主義はひとまづ置いといて、小説として面白かった
サガンと言ひ、サルトルと言ひ、セリフや独白が非常に多い
スタンダールの「赤と黒」も、ジュリアン・ソレルの独白が多かった
フランスの恋愛心理小説の系譜だらうか
「壁」は、典型的な起承転結の構成
あのオチはいかがなものか



私は知的な人が好きだし、知的な女性が好きだ
「知的な人」とは、どんな人のことであらう?
それは、学歴や知能テストの点数とは無関係だ
思ふに「知的な人」とは、好奇心が旺盛で、探究心、向上心を持ち合はせた人のことである
現状に甘んじることなく、常に前向きでポジティブな人
それが「知的な人」だ
端的に言へば、本を読み、映画を観て、感受性を磨き、自分の仕事に誇りと責任を持ってゐる人
簡単なやうだが、なかなかかういふ人はゐないものだ


本屋で、佐野洋子100万回生きたねこ」を立ち読み
泣く


■三州生桑HP■
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