エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

従姪

快晴、昼頃雨パラつく。葉桜が目に爽やかなり 昨日、いとこ出産、女の子なり。従姪(ジュウテツ)と言ふのか知ら。めでたきかな! 川端康成『女性開眼(ヂョセイカイゲン)』読了。三島の中間小説のやうな軽さがあり、一気に読めた。現在絶版になってをり、…

本とパチンコ

快晴、風強く寒し 昼に味噌煮込みうどんを作りて食す、うまし。ただし合はせ味噌なり § 美を識る心も、人それぞれの天賦や教養によって、高い低いがある。さういふ差別も、また醜悪を憎み、悪趣味を蔑むのも、人間が美にあこがれる心の進歩の證據にはちがひ…

女性開眼

晴れのち曇り、夜雨 図書館に寄りて六冊借る 川端康成『女性開眼』 チチ松村『旅ゆけ茶人』 姜尚中『それぞれの韓国そして朝鮮』 バルテュス画集 ダリ全画集 新美敬子『世界の旅猫105』 § 両眼が盲目であるといふことは、全身が盲目であるやうなものだ。生き…

ある女

強雨のち晴れ、夜大風 ゼラニウムの植ゑ替へす § またある女は、彼が戯れにうしろから抱くと、動かなくなってしまった。またある女は、床の中で眠ったふりをしてゐる時彼が手を握ると、唇をうんとつぐみからだをこはばらせて反り返った。またある女は、深夜…

メジロ

曇天強風、クシャミ連発す…カフンショー? 遠藤公男『野鳥売買 メジロたちの悲劇』読了。知られざるメジロマニアの世界…メジロなんてその辺に普通に飛んでるけどね。鳴き声のよいのは数百万円するとか。メジロを隠れて飼ふ人も、それを何とかやめさせようと…

愛する人から愛されたい 尊敬できる人から尊敬されたい

酔筆

酔筆、15分 愛しい人よ 私は詠ふ 愛しい人よ 私は描く

春雨や

小雨のち晴れ、寒し § 掏られた財布が、翌日、郵便受けに戻ってゐた。中をあらためると紙が一枚ひらりと落ちる。それは私の俳句メモで「春雨や名も知らぬ人に惚れる人」といふ私の句に、女文字で「女のさがは見ぬが花なり」と書き添へられてゐた。免許証もカ…

スミレ

細雨、微風、冷え込む § よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いてゐるだけでいいと思ってゐる。咲くことがどんなによいことであらうとなからうと、それはスミレのあづかり知らないことだ。咲いてゐ…

小我

曇り、無風、暖かし 午後から雨パラつく 鎌田友里さんは、モダンバレエを習ってゐたとのこと…22歳! § 私は日本人の長所の一つは、時勢に合はない話ですが、「神風」のごとく死ねることだと思ひます。あれができる民族でなければ、世界の滅亡を防ぎとめるこ…

The Old Capital

小雨のち曇り FMきららの鎌田友里さんの今後に期待してゐます♪ § 「今でも噛むか」「ようおぼえといやすな。噛ましまへんさかい、出しとおみやす」「怖いわ」「ほんまに噛ましまへん」太吉郎は出してみた。あたたかく、やはらかいなかに吸はれた。太吉郎は女…

女子刑務所

曇りのち雨 早朝、全部捨てるのはもったいないので、手頃な大きさの竹の子を数本採りに行く。この雨でまたニョキニョキ伸びるだらうけど 有村朋美『プリズン・ガール アメリカ女子刑務所での22か月』読了。興味深し。著者が24歳の時の獄中記。読んでゐるうち…

記憶

曇り、終日暖か 裏山に竹の子が20本以上生えてた…もう捨てるしかない 昼はちゃんぽん、夜にお好み焼きを作る。絶品なり 最近よく行く某ショップに素敵な人がゐて、行くたびに見つめてしまふのだが、どこが魅力的なのか自分でもよく分からなかった。年のころ…

図書館

快晴、風あり、ほこりっぽい コロに狂犬病の予防注射。動物病院が増えたなぁ 図書館のトイレが温度調節付きの便座になってた… 黒人の親子を見る…何といふ美しいスタイル! 日本人とは骨格が違ふね 四冊借る 『銀幕の名花』 『洲之内徹が盗んでも自分のものに…

白昼鬼語

曇りのち晴れ§ あの女こそ、長い間僕の頭の中の妄想の世界に巣を喰ってゐた鬼なのだ。僕の絶え間なく恋ひ焦れてゐた幻が、かりにこの世に姿を現はして、僕の孤独を慰めてくれるのではないだらうかと、云ふやうにさへ思はれてならない。あの女は僕のために、…

水晶

終日曇天、無風、寒の戻りつづく 美人図、鉛筆、20分 § 水晶幻想。玻璃幻想。秋風。空。海。鏡。ああ、この鏡のなかから聞えてゐるのだわ。音のない音。音のない雪のやうに海の底へ落ちる白い死骸の雨。人間の心のなかに降り注ぐ死の本能の音。海のなかの感…

花冷え

曇り一時晴れ、微風 霜注意報あり 寒の戻りの葉桜 今日聞いた話。某商業施設の身障者用駐車スペースに停められた車に、若いカップルがいそいそと乗り込み、フロントガラスに貼ってあった車椅子マークをペリッとはがして走り去ったとのこと。あのマークは100…

花曇りのち晴れ、風強く冷たし

Un Jour

ひねもす雨 夜中にコロが吠えるので家に上げる。悪い癖がついたものなり 火事現場見る。雨の中でも火災は起きる。注意一秒火事一生 きのふ図書館にて「アンジュール ある犬の物語」を借る。感動作。閉架図書ゆゑ手続きをした際、美人の司書が微笑んで「絵本…

wisteria

庭先の藤、三分咲き

篝火

曇り時々小雨、底冷えした一日 きのふ、竹の子4本採る。キリなし けふ、竹の子めし、失敗 § 「それで君はどう思ってくれる」「わたくしはなんにも申し上げません」「え?」「わたくしには申し上げることなんぞございません。貰っていただければ、わたくしは…

あや

快晴、無風 今日の野良猫、いい色合ひなり 図書館にて四冊借る 幸田文『猿のこしかけ』 土屋賢二『教授の異常な弁解』 ジャン・ジオノ『木を植ゑた男』 酒井駒子『金曜日の砂糖ちゃん』幸田文の文章には隙がない。日本語の、一つの到達点であらう § もし私が…

愛する人達

曇り時々晴れ、風強し、少し冷え込む 裸婦クロッキー、鉛筆、10分 川端の短篇集『愛する人達』読み進める。学生時代には川端なんて見向きもしなかったのに、こんなにハマるとは……文学の趣味嗜好も年につれて変はるものなり。川端ばっかり読んでる高校生って…

富嶽百景

晴れ、桜散り始める タケノコを近所の人、親戚に配る 近所の猫、大好き § 皆は、私を、先生、と呼んだ。私はまじめにそれを受けた。私には、誇るべき何もない。学問もない。才能もない。肉体よごれて、心もまづしい。けれども、苦悩だけは、その青年たちに、…

天授の子

快晴、初夏の陽気なり 守宮出る 今日も竹の子数本採り、1時間後に素揚げにして食す。春の香りなり。考へてみれば贅沢な話だなぁ 私は戦争の日本をいきどほるよりもかなしんだやうに、原子爆弾の広島をいきどほるよりもかなしんだから、もし広島を書いてもか…

竹の子

今日も花曇 トイカメラってのは、四隅が暗くなるね 桜が満開になると同時にタケノコが出るのだな。春の季語だ。覚えておきませう 空に花地に竹の子ぞ素浪人 タケノコを、木の芽和へと煮物で食す。春の味なり 昼にミートソースのパスタ、タケノコのみじん切り…

初物

晴れたり曇ったり 朝、タケノコ三本採る お昼はちゃんぽん麺 従妹帰郷中、妊娠八ヶ月なり。めでたやめでたや 初物のタケノコを進呈す にょっきり顔を出すタケノコ にょきにょき § 喜び 幸福 祝ひ事

花曇り

花曇り、桜は七分咲き 裏山にタケノコ2本発見…明朝掘らう 韓国の某女優さん、鉛筆、20分 美しさとは何であらうか…個性がないこと? 永井荷風『買出し』読む。掌編だが、谷崎が激賞しただけのことはある佳作。今の作家でこんな描写のできる人はゐないだらうな…

菜種梅雨

雨のち曇り、菜種梅雨といふのか知ら。夜大雨…この雨でタケノコが伸びるだらう 昨晩コロ吠ゆ。異常なり。いくら何でも去年まではこんなことはなかった § 蓋し胃潰瘍の血便は黒色を呈してゐるはずだが、レッドビーツの場合は実に美しい紅色の線が排泄物からに…