エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

近代俳人

春雨のち曇り。 お嬢猫は、呼ばずともどこからか出てくる。カリカリやる。何とか越冬できましたね。 行ってらっしゃいメールといふのは、いいものだな〜。 沢木欣一編「近代俳人」拾ひ読み。文人俳句を侮ってはいけない。佳句抜粋。 夏目漱石「菫程な小さき…

娘巡礼記

快晴、そよ風。30分ジョギング。 芋けんぴ美味し。 高群逸枝(1894-1964)「娘巡礼記」流し読み。大正時代の四国八十八ヶ所巡礼記。当時24歳といふことだが、相当にモテる女性だったやうだ。そもそも恋に悩んだ末の巡礼だったらしいし、道中に恋文まで貰ってゐ…

GOOD COUNTRY PEOPLE

曇りのち晴れ。台風のごとき風。 散髪す。随分と短くなったよコレ。エリアシを調へるだけのつもりだったのに。 芋けんぴ美味しい。 F・オコナー(1925-1964米)「善良な田舎者」読了。ちくま哲学の森3・悪の哲学より。ごく普通の人々の、ダークサイドをゑぐり…

老妓抄

終日弱雨。冷え込みはなし。 献血って年三回しかできないんですね・・・知らんかった。 岡本かの子(1889-1939)「老妓抄」読了。小品ながら傑作。このやうな女性の不可解な不気味さは、女流作家にしか書けまい。 仕事であれ、男女の間柄であれ、混り気のない…

詩と真実

快晴、風あり。春二番? お嬢猫、ハラペコの様子。一心不乱にカリカリを食べてゐた。 大胸筋、腹筋鍛へる。 ちくま哲学の森6「詩と真実」拾ひ読み。美学に関するアンソロジー。興味深し。二篇抜粋す。田中美知太郎「美について」 恐らくわたしたちの生活にと…

春の雪

晴れ。時折り雪降る。雪はすぐに解ける。 祖母見舞ふ。久し振りに父を連れてゆくと、祖母のあまりの衰へやうに驚愕してゐた。人は衰へる。受け入れねば。 昼は醤油ラーメン。うまし。 告白 真実 抱擁 愛情の確認 ■三州生桑HP■ http://www.h4.dion.ne.jp/~uta…

The Full Monty

曇り時々晴れ。風強し。春一番なり。 祖母の調子悪し。自づから起きようといふ気力がない。私が行かなければ、寝たきりになってしまふ。起きてよ、婆ちゃん。 映画「フル・モンティ」観る。不況のイギリス。子供の養育費を稼ぐために、男性ストリッパーにな…

反橋

曇天、ぬくし。猫はよく眠ってゐたので起さず。 今日は「猫の日」だとか。ニャーニャーニャー! 川端康成「反橋」「しぐれ」「住吉」「墨田川」四部作読了。「あなたはどこにおいでなのでせうか」といふ問ひかけで始まる、ごく短い連作。傑作なり。純文学の…

紀伊国狐憑漆掻語

好晴如暮春也。このまま暖かくなるかと思へば、日曜にはまたぞろ雪らしい。 不見猫。 谷崎「聞書抄」挫折。さすがにこのパターンは飽きた。 「紀伊国狐憑漆掻語」読了。「キノクニノキツネ、ウルシカキニツクカタリ」と読むのか知ら。谷崎には珍しく、民話風…

青炎抄

快晴柔風。猫には会はず。 内田百輭「青炎抄」他読了。不気味な悪夢を名文でつづる作家。私も影響を受けてゐる。百間と志賀直哉の歿年は同じく1971年。ほぼ同時期を生きた作家であるのに、彼らの作風の違ひには瞠目せざるを得ない。 夜中に寝苦しくなって、…

和解

晴れ時々曇り。ルリビタキ見る。水仙、梅満開。メジロが梅の花の蜜を吸ってゐるのを見る。 三匹の猫に囲まれる。食事よりは甘えたい様子。 コンビニで背の高い女子高生を見る。二回目。私と同じくらゐの高さ。何度か目が合ったが、その度にニラミつけられる…

夢の浮橋

晴れのち曇り。朝、うっすらと雪積もる。 40分ジョギング。 谷崎潤一郎「夢の浮橋」読了。谷崎ワールド全開の佳品。妻を亡くした病弱な父は、前妻によく似た美しい後妻を迎へる。その継母と二十歳の息子の禁じられた愛・・・。名文なり。 私は半襟の合はせ目…

続パソコン地獄

パソコンに振り回されし一日。 パーツショップにて電源ユニットを買ふ。400W、3980円。 PC不調の原因は二つ。マザーボードの絶縁不良。MBを金属製ケースに設置すると起動せず。ケースとMBの間に絶縁のためのシートを敷く。 もう一つは不安定な電源ユニット。…

パソコン地獄

曇りのち晴れ。冷たい大気。 祖母を見舞ふ。私を見てくれない。 昼は鴨南蛮そば。うまし。 車を修理に出す。結局壊れてはゐなかった。素人の私は見落としたが、プロが一時間かけてチェックして分からなかったのはいかがなものか。つまりは修理代無料。洗車も…

奉教人の死

晴れ。 叔母の手作りチョコレートケーキを食す。今年はこんだけ〜。おいしかったけど。 新しいパソコンの調子悪し。昨晩は動かなかった。何でやねん。しやうがないから、古いのを復活させてます。 芥川龍之介「奉教人の死」読了。美しい物語なのだけれど、や…

開化の殺人

快晴。太陽ギラリ、風ヒヤリ。 芥川龍之介「開化の殺人」読了。いはゆる探偵小説。興味深し。小学生のころから芥川に親しんできたが、この文語体小説だけは避けてゐた。今では、何とか読めるやうになりました。 予は終夜眠らずして、予が書斎を徘徊したり。…

Maupassant

朝のうち積雪、昼過ぎには解ける。のち曇天、風雪時折り晴れ間のぞく。明日は晴れか。 「モーパッサン短篇選」拾ひ読み。ステロタイプな人情悲喜劇。通俗。興味なし。なにゆゑに日本人はモーパッサンごときを崇め奉るのか? 確かに「脂肪の塊」は傑作だが。…

指紋

晴れ時々曇り、風寒けれど日差し強し。明日はみぞれ? お嬢猫は風邪をひいた模様。鼻水出して、ひきゅっ、ひきゅっとクシャミばかりしてゐた。 佐藤春夫「指紋」流し読み。探偵小説のさきがけ。今読むと、プロットにムリがあるか。興味なし。確か足穂は、佐…

クロマティ

快晴、徐々に春。 祖母を見舞ふ。色々考へることあり。 映画「魁!!クロマティ高校」観る。予想以上に面白かった。ただ、やっぱりコドモ向けかな。ゴリラでは笑ひは取れまい。 ■三州生桑HP■ http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/

何もない日

晴れ時々曇り。無風にして暖かな一日。 祖母を見舞ふ。私が来てゐることを解ってゐるのだらうか。散歩をしたがらない。夜が地獄と言ふ。眠れないのか。 のちYTでショッピング。バレンタインコーナーは大盛況。チラッと見てしまふ。ふーむ・・・なるほど。美…

AT WORLD’S END

小雨のち曇り。 まづは祖母を見舞ふ。調子はまあまあ。日々老いてゆく・・・。 Aで買ひ物。朝から異様な人出。なぜこんなに流行ってゐるのか? 散歩中、コロがテンカンの発作を起こし、10分ほどケイレン。見てて痛々しい。2年ぶりくらゐか。どういふキッカケ…

如是我聞

晴れ時々曇り、日差しは夏の如し。 お嬢猫に会ふ。レトルトにガッついてゐた。おなかペコペコだったのね。 太宰治(1909-1948)「もの思ふ葦」「如是我聞」流し読み。晩年に書かれた「如是我聞」は傑作。老大家、文学者、評論家に対する常軌を逸した罵倒。特に…

腕くらべ

快晴、暖かし。雪はもう降らぬか。 猫見当たらず。 永井荷風「腕くらべ」流し読み。特に感慨なし。花柳界に興味がないとね・・・。仮名遣ひの間違ひが散見されるが、荷風クラスになると修正されないのだな。 「あなた。電気を消して、よウ」然し男の接吻に其…

哲学塾

曇り時々晴れ、寒風強く時折小雨パラつく。 お嬢猫に会ふ。レトルトやっても食べず、オナカいっぱいの様子。どこまで行ってもついて来る〜。 近所に開店したばかりのディスカウントショップDon Quijoteに寄ってみる。キャットフード高っ。全然安くない。580…

武州公秘話

晴れのち曇り、風冷ややかなり。春寒し。 献血って二週間後からできるんだね〜。またしなくちゃ。 谷崎潤一郎「武州公秘話」読了。戦国時代を描きながら、時代小説とは全く異質な世界が展開されてゆく。小説とは何ぞや。 さて河内介は、「此処にすわれ」と彼…

或阿呆の一生

ひねもす曇天、風あり。 40分ジョギング。新しいスニーカーで走る。サイズ28㎝! 通常は27〜27.5㎝なのだが、安かったので。幸ひ靴ずれにはならず。 臆病猫どもに缶フードやる。カラスが狙ってゐる間、見張らねばならぬ。 芥川龍之介(1892-1927)「或阿呆の一…

普通ぢゃない

曇りのち晴れ。節分なり。豆まきなどはせず。 祖母の調子はよくない。食欲がないらしい。手を引いてトイレに連れて行くと、介護士さんから「転びますよ」と注意される。余計なことはするな、と言ふことか。 YTでショッピング。ものスゴい量の恵方巻き。今日…

KILL BILL

曇天のち小雨。晩冬の氷雨なり。 祖母を見舞ふ。足の指が痛むと言ふので散歩はせず。何もすることは無いのに、まだゐてくれと言ふ。でもねぇ・・・ゴメンねぇ・・・。 スーパーAで買ひもの。ココの薄皮たいやきは美味しい。大混雑。風邪をうつされさうなので…

耕治人

快晴。コートが必要なのは朝のうちだけ。暖冬だね。 爺さん猫に会ふ。ビッコひいてた。ちょっとゲッソリしてたし、身体能力が落ちてゐるのだらう。レトルト&カリカリ。 耕治人カウハルト(1906-1988)「天井から降る哀しい音」「どんなご縁で」「そうかもしれない」…