エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六ヶ月点検

曇ったり晴れたり まづは祖母を見舞ふ 何と、左腰に床ずれができてゐるとのこと。祖母は寝たきりではなく、トイレも杖なしで行けるのに・・・ ショックなり 欲しいお菓子があると言ふので、午後買って持ってゆく。喜んでゐた 車の六ヶ月点検のために、ディー…

降ったりやんだり、梅雨らしくなってきた 七月からプールだ! プールサイドで、きっとステキな出会ひが・・・そんなもんないね G・M・フォード「黒い河」読了 邪魔者はみんな消せ! といふタイプの悪役は古いよね。面白いけど 主人公は小説家なのだが、ジェ…

外科医

T・ジェリッツェン「外科医」読了 可もなく不可もないミステリ 病院の取材をしっかりしてるなぁ、と思ったら著者は女医とのこと 「血小板数一千に低下。プロトロンビン時間延長三十秒に達し、フィブリン解産物を認む。ものすごいDICが起きてるみたいです」バ…

十五少年漂流記

ジュール・ヴェルヌ(1828-1905仏)「十五少年漂流記」読了 七面鳥、あざらし、ペンギン、バク、山犬、駄鳥、ジャガー、ウサギ、カバ、狐、ヤギ、ラマ・・・長さがたかだか32キロメートルほどの無人島に、これだけの動物が生息できるのだらうか・・・そればっ…

ピーター・パン

朝、幼稚園に向かふ通園バスを見送る若い奥さんを見る 奥さんは、そのバスが見えなくなるまで、ずっと手を振ってゐた そして、その奥さんの二の腕も、ずっとぷるぷるしてゐるのであった ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる・・・ どんだけぷるぷるしてるねん…

黒壁

目つきの悪いニラミ猫が、やっと尻尾を触らせてくれた 体に触れると、ビクッとして逃げてしまふ 泉鏡花短編集「黒壁」拾ひ読み 鏡花の妖しくも豊饒なイメージを現代に再構築するのは、困難を極める。読解には高い教養を要する。私では歯がたたない。以下の文…

Dearフランキー

雨もよひの蒸し暑い一日 来週はプール開きだ! 祖母を見舞ふ 早く帰りたいとのこと もう治ってるね イギリス映画「Dearフランキー」鑑賞 「トゥームレイダー2」のジェラルド・バトラーが好演 舞台はスコットランドなのだが、ヒアリングできないほどのスゴい…

無題

北海道在住の獣医さん、竹田津美「タヌキのひとり―森の獣医さんの診療所便り―」読了 鳥の卵やヒナを「善意」で診療所に持ってきてくれる人たちのことを「略取誘拐」とは面白し 「でも先生、これは育児放棄ですよ。私見てたけど親鳥なんてゐなかったんですか…

隣りのマフィア

イタリア系フランス人作家トニーノ・ブナキスタ「隣りのマフィア」読了 コメディタッチのギャングストーリー。面白かったです FBIの証人保護プログラムによりアメリカからフランスの田舎にやってきた、元マフィアのボスと家族が引き起こすドタバタ 引っ越し…

TABACO_ポルトガル語

雨降ったりやんだり晴れたり 蒸し暑い 中国の年間二酸化炭素排出量がアメリカを抜き世界最大になったさうだが、これについて日本が文句を言ふことはできない。なぜなら、日本の車メーカーは中国に車を売りまくってゐるのだから C・ダグラス・ラミス「経済成…

梅雨空

梅雨空 雨の日はドラマティックだ 相合傘の思ひ出とか 「相合傘」って美しい言葉ですね 時々クシャミがでる 夏風邪? まさか、はしか? ガルシア=マルケス「誘拐」読むのを中絶 ゲッツ板谷対談集(1964-)「わらしべ偉人伝」読了 文庫カバーの写真を見て、痩せ…

六月の風

薄く雲がかかってゐたが、まづは好天 好い風が吹き、日陰は快適 こんな日には、屋外でランチだね 私の作るシンプルな梅干しオニギリや、ハムサンドも、好きな人と食べれば素晴らしく美味しい 嫌ひな人と一緒だと、フルコース料理も砂を噛むやう ガルシア=マ…

殺人者の放物線

ペットショップにてカリカリ二種類買ふ 垂れ目、イビツ、母猫にレトルトフード 米国在住のフランス女流ミステリ作家アンドレア・H・ジャップ「殺人者の放物線」読了 主人公の女性が天才数学者といふことで、また数学のウンチクが語られるのかと心配したが、…

インパチェンス

祖母を見舞ふ 元気なり 昨晩、祖母と同室のお婆さんが騒ぎだし、強制退院させられたとのこと 入院のストレスだらうか キレイな看護婦さんとご対面! ヒゲ剃っとけばよかった・・・ 父の日といふことで、赤いインパチェンスの鉢植ゑを父に贈る お昼に素麺を作…

蜘蛛男2

またホルモンを食べてしまった・・・ 祖母を見舞ひに病院へ ベッドにゐないなと思ったら、トイレからスタスタ歩いて出てきた 治ってんぢゃん トラブルメーカーの「看護婦さあん! 看護婦さあん!」といふ絶叫が聞こえる 良くも悪くも元気な人だ 眞鍋かをり、…

苺とチョコレート

キューバの作家セネル・パス「苺とチョコレート」読了 革命を支持する田舎者の男子大学生と、反革命分子の三十歳のオカマとの交流 プイグの「蜘蛛女のキス」を、ごく軽くした感じ 「あたしには権利がないの? もしもあたしが敬虔なカトリック信者で来世を信…

梅雨入りや

梅雨入りやこの一年も独りきり 梅雨どきの生まれなのです チリ人作家ルイス・セプルベダ(1949-)「ラブ・ストーリーを読む老人」読了 読んでよかったと思へる良作 ジャングルの中でたった独り、インディオ同然に暮す老人の唯一の楽しみは、恋愛小説を読むこと…

シェリの最後

コレット「シェリの最後」読了 三十歳になっても、なほ美男子であるシェリの絶望的な孤独を描く 母や妻、友人たちとうまくゆかず、六十歳になった元愛人レアに会ひにゆくが・・・ 解説文に青ボールペンで線が引かれてゐた ロクでもないやつがゐるものだ、く…

シェリ

週末には梅雨入り、そして父の日 あぢさゐの鉢でも贈るかな 森理世さんがミス・ユニバースですかアンリを真似て、また絵を描くかな・・・ パステルが好きなんだよ フランスの女流作家コレット(1873-1954)「シェリ」読了 49歳の元高級娼婦レアと、25歳の絶世…

遠い山なみの光

二日つづけてホルモン焼きとは・・・カロリーが心配 2年ぐらゐ前まで、スーパーにはアメリカ産のホルモンしか置いてなかったが、BSE騒動のせゐで国産だけになった やっぱりホルモンも和牛のはうが美味しいですよ ウマい食べ方も分かったし 料理が好きなんで…

Relationship

曇りのち快晴 筋トレする お昼は抜く 祖母を見舞ふ 少し調子が悪さう 入籍してゐないだけで、実質的に結婚生活を送ってゐる場合が「内縁」関係 「愛人関係」は両者に婚姻の意志が無いから「内縁」ではない 学生同士の同居とか、婚姻の意志がなく遊びと割り切…

透明人間

ホトトギスが高らかにさへづってゐる テッペンカケタカ! テッペンカケタカ! まづは、祖母を見舞ふために病院へ 調子は良ささう 例のトラブルメーカーの婆さんは個室に移されてゐた そのドアが閉まってゐるのに「看護婦さあん! 看護婦さあん!」といふ絶叫…

数学ミステリ

暑くなってきたなぁ 早くプールで泳ぎたいものだ 今年は日焼け止めを使ふから赤くならないはず 運転中のTちゃんとすれ違ふ 色々言はれてるけど、高校の文化祭でミスに選ばれてるからねぇ アルゼンチンの作家ギジェルモ・マルティネス「オックスフォード殺人…

アポリネール

白い子猫を見る 生後二週間ぐらゐか 人懐こかったから、野良生まれではなく、捨てられたのだらう 捨てるなら、もう少し大きくなってから捨ててほしい 交通量の多い道路にしゃがみこんでニーニー鳴いてゐたから、車の通らない所まで運ぶ 子猫って、生あったか…

族長の秋

野良猫にカルカン 私はお昼抜き 高校生の時から昼食は食べない コロンビアのノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケス(1928-)「族長の秋」読了 「百年の孤独」より読みやすかった 時間の流れが前後する複雑なプロットは、中南米文学の特色なのか知ら 私…

それであなたが幸せなら

ガルシア=マルケス「族長の秋」借る そんなに長くないから二日で読めるだらう 孤独な独裁者の蛮行を奇妙なユーモア感覚で描く 「やがて十二時が鳴り終はった。その時を待ってゐたやうにカーテンが開かれ、カリフラワーや月桂樹の葉で飾った銀のトレイに長々…

垂れ目猫

夏日なり 今日は猫にモテた 垂れ目猫のうるんだ瞳が切ない カリカリそっちのけで、どこまでも付いて来る 飼ってほしいのだらうが、ごめんな この垂れ目猫は、赤ん坊の時から知ってゐる 手のひらに乗るやうな小さな体で、コンデンスミルクのやうな濁った涙を…

クランケ

今朝、祖母を見舞ったのだが、タイヘンなことになった。同室の患者に、この病院一のトラブルメーカーの婆さんがゐたのだ。私が病室に入るなり「薬を看護婦さんからもらってきて!」と命令された。弱ったなと思ひつつ看護婦さんに伝へると、彼女は苦笑しなが…

再入院

終日曇天 祖母再入院 いつものことだが、いかなる検査をしても異常ないのに、本人の希望によって即日入院 また見舞ひDAYSが始まるのか・・・ ただ、祖母のゐるフロアには、若くてキレイで意地悪さうな看護婦さんが多いのが救ひである ドコが救ひやねん とに…

JUNE

曇天 今日から六月 誕生月 文芸評論の本を読んだが、面白くなかった もう評論はいいや 「夫が喫煙者の場合、妻が肺ガンになる確率は二倍になる」 へぇ〜 「喫煙者がゐる家庭の子供の歯は黄色くなる」 へぇ〜 http://kirei1.fc2web.com/tabaco.htm あなたはド…