エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

NANA ナナ

曇天 平日は昼飯を食べないのだが、休みの日は作って食べる 一昨日は冷やし坦々麺、昨日はボンゴレスパゲッティ、今日は塩カルビ焼きそば 連休になると、少し肥ってしまふのが難である 映画「NANA ナナ」を観る 恋愛映画でもなく、音楽映画でもなく・・・い…

連休Tシャツ

連休中こともなし 猫もなし 恋もなし 筋トレす 私は書きたい 書きたいけれど、しゃべりたくはない 黙ってゐたい 凍れる声帯 焼き切れるシナプス オリジナルTシャツを作る サンワサプライのアイロンプリント紙(三枚入り)が800円程度 http://www.sanwa.co.jp/p…

汝、人の子よ

終日薄曇り パラグアイの作家ロア・バストス(1917-2005)「汝、人の子よ」読了 日本語訳で読むことのできる、唯一のパラグアイ文学 南米パラグアイの作家がスペイン語で書いた小説を、日本語で読めるといふのは奇跡のやうな気がする 常に戦時下にあるやうな不…

読書の快楽

日差し強し もう少し雲があれば、もっと過ごしやすいのだけれど バストス「汝、人の子よ」を読んでゐる途中であるが、まがふかたなき大傑作であると確信す 本当に地味で、複雑な構成の長編小説であるが、ページを繰るのをやめられない 久方ぶりに読書の快楽…

無意味な一日

のどかな春日和 ぽっかりと飛行船が浮かんでゐるのを見る カーリン・アルヴテーゲン(1965-)「罪」読了 スウェーデンの女流ミステリ作家のデビュー作 ストーリー展開が駆け足のきらひがあるが、水準以上の面白さ 「ペーターは一瞬迷ったが、自分がポケットに…

Manon Lescaut

終日曇天 夜少雨 アベ・プレヴォー(1697-1763)「マノン・レスコー」読了 自分を愛する貴公子をだまし続け、傷付け続ける美しき娼婦マノン 似たやうな悲恋物語を読んだやうな気がする、再読か知ら 何世紀にもわたって読み継がれてきた恋愛小説であるが、この…

NEW SHOES

うららかうららか 裏山のタケノコが全く生えてこない 例年なら、数十本は出てくるのに 初めてのデートが回転寿司ってのは悪くないね 内田百間(1889-1971)の対談集「深夜の初会」流し読み ヴァージニア・ウルフとジェイムズ・ジョイスが苦手だ どちらも10ペー…

泣きたい気分

春らしく、穏やかな一日 ドライブ日和だ ドライブ行きたいねぇ 海岸線をのんびりと走りたいねぇ 海鮮丼でも食べに行かうか アンナ・ガヴァルダ(1970-)「泣きたい気分」読了 若手女流作家の描く、ごく軽い恋愛エピソード集 小説といふより恋愛小咄か 本国フラ…

Cat On A Hot Tin Roof

昨日とはうってかはって日差しの強い一日 日焼け止めを忘れずに テネシー・ウィリアムズ(1911-1983)「やけたトタン屋根の上の猫」読了 うつろな家族関係と、真摯な性の問題を描き切った恐るべき傑作戯曲 この悲劇一編だけで、ノーベル賞に十分あたひする 「…

蒼ざめた馬

終日小雨 晩冬のやうな寒さ 明日は暑さが戻るとか、ほんまかいな 小雨降るなか、野良にカリカリ ああ、よしよし、こっちにおいで ロープシン(1879-1925)「蒼ざめた馬」読了 ハードボイルドのやうな乾いた文体で、爆弾を抱へたロシアの若きテロリストたちを描…

火曜日の熾天使

晴れのち曇り 明日は雨か ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」を読むつもりで借りてきたら、菊地秀行の本であった 一気に読む気が失せたので、脳関係の本を拾ひ読み 恋愛状態といふのは、脳にとても良いらしい 外国語を学ぶには、その国の人と恋をするべしと…

Gジャン巫女

雨降ったりやんだり 雷声あり 選挙カーかまびすし Gemma Wardのポスターが欲しい 「パーマかけてるの?」と訊かれる いえいえ、少々クセッ毛なのです ラーゲルクヴィスト(1891-1974)「巫女」読了 スウェーデンのノーベル賞作家 一読後、とくに感慨を覚えず …

晴れたり曇ったり雨が降ったり雷が鳴ったり アレッサンドロ・バリッコ(1958-)「絹」読了 イタリアの作家 短いパラグラフを連続させてゆく構成が良し 本国イタリアでベストセラーになったのも首肯できる佳品 いはゆる「不思議な国ニッポン」が出てくるのはご…

山椒魚戦争

街の中心部の歩道で、とてもキレイな女性が立ってゐるのを見る 何をしてゐるのかと思へば、或る消費者金融会社のティッシュを配ってゐるのであった もうガッカリ 彼女を見ても、一句の詩も浮かばなかった 美しいだけの女性からは、インスピレーションのかけ…

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百鬼園

風無く日ぬくし 花舞ひて春盛りなり 内田百間の著作数冊借る 天賦の文才恐るべし 公園の野良猫たちが野良らしくなくなってきた 食べ物を求めてうろつくことをせず、毎日ひと所で何かを待ってゐる様子 毎日決まった時間に大量にカリカリを与へる人がゐるから…

脳化社会

花見日和 あちらこちらで花吹雪を見る ひらりひらひら 養老孟司(1937-)「脳のシワ」読了 養老孟司と同時代に生きられたことは、私にとって僥倖であった もしこの先生がゐなければ、日本はもっとずっとつまらない国になってゐたね 「今の人はおほかた人工環境…

春や春

今朝は、まづ投票 その後、ホームセンターでカミソリを買ふ このHCには可愛い女の子がゐるのだが、彼女の容色の衰への激しいのが気になる とくに、この一ヶ月で、まるで別人のやうになってしまった 結婚でもしたのか知ら 緊張感の無さは老いへの一歩なり 恐…

春の夢

曇天→快晴→小雨 目まぐるしく変はる天気 九鬼周造(1888-1941)「「いき」の構造」読み通せず たちの悪い難解さ 所詮「粋」などといふものは、個人の好みや趣味、或いは流行に左右されるものであって、普遍的なテーゼとして論ずるのには無理があるのではないか…

La Rochefoucauld

台所の窓ガラスに小さなヤモリを見る ラ・ロシュフコー(1613-1680)「運と気まぐれに支配される人たち」飛ばし読み 箴言集であるが、大したことはない 芥川龍之介の「侏儒の言葉」の方が鋭い 大貴族と病める作家の違ひだらうか 以下抜粋 「沈黙とは、自信なき…

KNULP

きのふのやうに、定まらぬ陽気 ヤフーのピンポイント天気予報は当りゃしない しかし、本当に過ごしやすい日であった 2007年の4月4日は私の理想とする日でした 選挙カーが走り回ってをるわけですが、名前を連呼するだけなんてナンセンスだ 有権者をバカにして…

花曇り

晴れたり曇ったり雨が降ったり 今日ぐらゐの冷ややかさが一番過ごしよい 桜は七分咲き トーマス・マン(1875-1955)「ブッデンブローク家の人びと」読了 ドイツの裕福な商人一族の没落、滅亡してゆく様子を四代にわたって描く 飽くまでも筆致は坦々としてゐて…

花冷えや

さて、いよいよ私も結婚することと相成りました 我が妻となる人は、詩人である私のことを理解して、信じてくれる美しく優しい女性です これで私の娘(この四月で中学生)にも、良いお母さんができることとなりホッとしてゐます ・・・って、エイプリル・フール…