エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二重人格

ドストエフスキー「二重人格」読了 作者自身は「私の傑作です」と言ってゐるが、恐らくは、ドストエフスキーの作品中、最も評価の低いものではないか 原題は、いはゆる「ドッペルゲンガー」 「ドッペルゲンガー」は「二重人格」ではないよね 「分身」といふ…

熱は下がった

昨晩、38度2分まで上がったが、今は36度8分 珍しく、一晩で熱が下がった いつもなら、一旦熱が出たら、四、五日は寝こむのに メガネが、また似合ふんだよな とっても可愛いし、知的でもある CUTE!! 夢をあきらめてしまふことの恐ろしさ! どんなに愚かしくと…

尼僧ヨアンナ

頭痛と腹痛、ただ今体温37度5分 風邪をひいた模様 イヴァシュキェヴィッチ「尼僧ヨアンナ」読了 ポーランドの作家 若き尼僧長ヨアンナにとり付いた悪魔と、スーリン神父の戦ひを実話に基づき描く 多少の神学の知識が必要であるが、怪奇小説として読んでも面…

ヘア・スタイル

前を走ってた紅葉マーク付のヴィッツの、タイヤがパンクしてゐるのを見る 信号待ちで、車を降り、注意を促す 運転してゐたのは老婆であった 感謝される 髪形のバリエーションが減ってゐる 一年前は毎日変へてたのに おだんご、ツインテール、ポニーテール、…

土屋と言へば

賢二 アンナでも圭市でも昌巳でもなく 土屋賢二「簡単に断れない。」読了 氏はお茶の水女子大の哲学教授にして学部長であるが、そのエッセイは論理的にして抱腹絶倒、爆笑もの 「女子大については多くの誤解がある。男の中には、女子大といふところは図書館…

悪魔とプリン嬢

めづらしく今日は猫運なし パウロ・コエーリョ「悪魔とプリン嬢」読了 お菓子の話しではありませんよ 主人公の名前が、シャンタール・プリムなので「プリン嬢」 「無駄にできる時間はないのだ。たとへ、とても長い人生になることが期待できたとしても」 面白…

ベロニカ

妊婦さんの歩き方は、ゾンビの歩き方に似てゐる 風は冷たいが、日差しは初夏のごとし もうコートは着ないだらう 筋肉美をアピールできる季節の到来だ! 夏前に、必ずダイエットの広告が増えるが、それでは手遅れなのですよ パウロ・コエーリョ「ベロニカは死…

名人

川端康成「名人」読了 残念ながら、私は全く囲碁を理解しない しかし、この小説の文体の強さ、美しさには圧倒される 翻訳ものばかり読んでゐると、かういふ正しく美しい文章を読みたくなるね 「すべてせせこましい規則づくめ、芸道の雅懐もすたれ、長上への…

美しい夏

パヴェーゼ「美しい夏」読了 イタリアの作家 31歳の時に書き上げ、9年後に発表、その翌年にイタリア最高の文学賞・ストレーガ賞を受けたが、2ヶ月後に自殺 閉塞した都会で育つ16歳のジーニアと19歳のアメーリアの鬱屈した青春を描く パヴェーゼ自身は「レズ…

おろしナメコうどん

祖母の体温は平熱に 長生きする人といふのは、かういふものなのだな 看護婦さんの影も無し ちぇっ きのふ私が作ったトリのカラーゲは美味しかった 自分で揚げるのが一番ウマイ 今日作ったのは、おろしナメコうどん 美味しかった! http://www.h4.dion.ne.jp/…

インフルエンザ

祖母を見舞ふ 小康状態 診断はインフルエンザ 帰らうとすると「もう帰るの!?」と言はれる 意識はハッキリとしてゐる 看護婦さんには・・・会へず ストレス!! ストレス!! ストレス!! 私は静かに暮らしたいだけなのに QUIET LIFE !! Wさんの姿を二週間…

宝島

スティーヴンスン「宝島」読了 面白い面白い さすがに100年以上読み継がれてゐる冒険小説だけのことはある 傑作なり 悪役のシルヴァー船長の魅力的なこと! やはり冒険小説は悪役が魅力的でないとね 例へば「スターウォーズ」の主人公はダースベイダーである…

一億総幼稚化

「宝島」読み進める 子供向けのお話しではあるが、構成が素晴らしいので飽きない 「パイレーツ・オブ・カリビアン」では、この「宝島」のエピソードを多用してゐるね 島流しにされた海賊には、自殺用の銃が一丁渡される、とか 久しぶりに、たれ目猫に会ふ よ…

詩人のバレンタインデー

アンリからバレンタインデーのグリーティングカードが届く ありがたう、アンリ とっても嬉しかった 右巻きの方が多いらしいよ スティーヴンスン「宝島」読み始める 面白さう 雨のち晴れ、風強し 雨の日に、公園に行く人は少ない 必然的に、野良猫にゴハンを…

プリオン

福岡伸一「プリオン説はほんとうか?」一気に読了 実に刺激的な一冊! いはゆる狂牛病の原因を「プリオン」といふタンパク質であるとしたスタンリー・プルシナー(ノーベル生理学・医学賞)に対する反証を、一つ一つ挙げてゆく過程は、まるでミステリの謎解き…

振り替へ休日

祖母の体調悪し 素人の及ばざるところなり 意識だけはハッキリとしてゐるが、覚悟すべし 「プリオン」「狂牛病」について調べること 自分の魅力の無さを思ひ知る 先日、某有名女子アナウンサーが自殺したが、もう誰の口の端(は)に上(のぼ)ることはない 私に…

詩人の蔵書

祖母が風邪をひいてしまった きのふより、今日の方が調子が悪さう 熱は高くないので流感ではないだらう 「帰ったら、うがひしなさいよ」と言はれる 明日も様子を見に行かう 年寄りの転倒と風邪は命とりになるからなぁ・・・ 看護婦さんとニアミス かういふ日…

紅い花

ガルシン「紅い花・他四篇」読了 ロシアの作家なり 可もなく不可もなく 命がけで職務を遂行する男を描いた「信号」などは、小学生の教科書に使へさうであるが、己の体を傷付けるシーンがあるから、バカな教師や親などはアレルギーをおこすであらう ヴァレリ…

賭博者

ドストエフスキー「賭博者」三時間足らずで読了 没落貴族の悲喜こもごもを描いた、チェーホフ的な喜劇としても読めるし、ひねくれたラブストーリーとしても読める 「彼女は、私が狂ほしいほど彼女を愛してゐることを知ってゐるし、その熱情を語ることさへ私…

死の微笑

ハインツ・G・コンザリク「死の微笑」読了 ドイツの作家なり 日本では無名だが、ヨーロッパでは知らない人がゐないほどのベストセラー作家だとか 逆赤川次郎みたいなものか 面白かったけれど、全てが中途半端で、読後に何も残らない 東京駅のキオスクで買っ…

ムッシュー・テスト

ポール・ヴァレリー「ムッシュー・テスト」読了 詩人ヴァレリーの唯一の小説 晦渋・難解であるが、興味深い作品 かういふ作品を原語のフランス語で読めたらいいなぁ 以下抜粋 「そこで私は夢想した、最も強靭な頭脳、最も明敏な発明家、最も正確に思想を認識…

パロマー

イタロ・カルヴィーノ「パロマー」読了 イタリアの現代作家なり 難解で実験的な連作小説であるが、私はユーモア小説として読んだ 興味深いが、読む人を選ぶ作品 三匹の猫にカリカリ 恋に臆病になってゐるのが、自分でもよく分かる 男性恐怖症の看護婦 女性不…

マーガリン

●ひとめ惚れしたその時点で僕の負け ●君を見る度に初心に戻る恋 ●この年で恋の詩しかできぬとは ●恋すれば無頼詩人も借りた猫 ●忍ぶれば詩人めくらになりにけり§ 腐臭 暗闇使用済みコンドーム ため息アンぱん 牛乳テレビ テレビコンビニ弁当テレビ昼寝テレビ…

恋は何処に

大杉君枝といふ女子アナウンサーが自殺したのださうだ 享年四十三歳 難病による、耐へ難い全身の痛みに悩まされてゐたのだとか 何とも痛々しい話しだ 治る見込みが無いのだとすれば、私も同じ道を選ぶであらう 耐へ切れぬ痛み・・・ 私には、自殺する権利が…

あの人は私を

あの人は私を 認めない そして私はあの人を 愛してゐる http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/

Greta Garbo

マイ・シューヴァル&トーマス・ロス「グレタ・ガルボに似た女」読了 水準以上の出来、面白かったです 血だらけのバラバラ死体なんか無くても、スリリングなミステリは書けるのだ ただ、父親が、ポルノ映画に出演してゐる娘を偶然見て・・・といふ展開は、他…