エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2007-12-12から1日間の記事一覧

冬の日

曇りのち雨。猫たちも寒からう。 梶井基次郎「冬の日」読む。ひとことで表現するならば「血痰文学」 レトリックを味はふ作品。 冬になって尭の肺は疼んだ。落葉が降り溜まってゐる井戸端の漆喰へ、洗面のとき吐く痰は、黄緑色からにぶい血の色を出すやうにな…