エロス断想

猫と美人を描いてゐます

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

金星の夢

水蒸気製のつばめのやうに あなたの微笑みが軽々と 金星の花園で踊ってゐる菜食主義の人喰ひ豹は エメラルドの涙を落しつつ 気弱に、か細く吼えてゐる薔薇色の微笑みよどうかお願ひですから 私の唇に舞ひ降りて下さい あなたの輝くシロップで 私の牙をいやし…

悪癖

ギャンブル、借金、浮気癖は、絶対に治らない。

サビ猫曰く

サビ猫曰く 「もっと遊んでよ! どうしてスグ帰るの? ホラ、尻尾に触ってよ!」 黒猫 「猫嫌ひな奴もゐるからな。目立っちゃいけねえってことさ」 白猫 「私はベタベタされたくないから、構はないけど」 キジ猫 「モグモグモグモグ・・・」 青猫 「いつも同…

恋と女

女は恋をすると美しくなる 失恋しても、なほ美しくなる しかし、その恋が腐ると女は醜くなる

ノクターン

かうしてゐる間にも 薔薇は匂ってゐるそれを想ふと 居ても立ってもゐられなくなるどこかで ひっそりと咲く薔薇のために 私は恋の詩をつづる夜は・・・ 薔薇のやすらかな寝息と 眠れぬ詩人のため息と夜は無情に更けてゆく

ジップとピノン

月曜日に――― あの春雨の降った月曜日に、お渡ししたいものがあったのです。 それは、フリージアの花束と一冊の絵本。 水色の表紙の、たった二十二ページしかない、薄っぺらな絵本。 私の手作りの絵本でした。主人公は二人の白ウサギ。 男の子の名前は、ジッ…

かけら

あと百年もたてば 私の愛も風化してしまふのだらうか たった百年で!? §私は地獄に舞ひ戻ってきた 自らの意志で薔薇の花は天国ではなく 地獄に咲くものだから §或る詩人と恋について議論したが なかなか見解が一致しなかった 二人とも死体だからね §人は平…

女心

今昔物語集 巻第三十 『平定文、本院の侍従に懸想せし語 第一』より抜粋 その家に侍従の君と云ふ若き女房ありけり。 形、有様めでたくて、心ばへをかしき宮仕人にてなむありける。 平中(へいぢゅう)、かの本院の大臣の御許に常に行き通ひければ、この侍従が…

向上心

向上心の無い人間は醜い 緊張感を持たない女性は、あっといふ間に老けてしまふ 楽な人生と楽しい人生は別物 豊かな人生には、常にストレスがつきまとふ

スランプ

ドン・キホーテ読了。 明日から白鯨を読む。 言葉は浮かぶのだけれど、サイトにアップした途端に削除してしまふ。 まだスランプといふことか。 幻滅!